”銀座のクラブママ”が教える『粋な大人』になるためにやっておくことが心に深く突き刺さる。
「いい男はいつだって自然体」
――白坂さんは早稲田大学第一文学部の在学中にクラブでアルバイトを始め、その後、ママに。
お会いするのは政財界のトップの方々ばかりです。
どんなに背伸びをしても、とうてい追いつけません。
そんなときは懐に飛び込み、「教えてください」とお願いするんです。
今まで出会った方々には、宝物のような言葉をたくさんいただきました。
「周りは先輩。ありがとうってニコニコしていればいいんだよ」
先輩を指導しなければいけない立場になって悩んでいたとき、ユニチカの元社長がさりげなく送ってくれたアドバイスです。
ヤマト運輸の小倉昌男元会長は、「今のホステスはただきれいなだけで勉強していない。大学出のママが増えて、知的なホステスが多い銀座に戻して欲しいな」と応援してくれました。
いい男はいつだって自然体。
誰に対しても態度を変えず、礼儀正しい人ばかり。
毎朝、お礼のメールや手紙に3、4時間
――最初からお客様と親しくお話しできたのですか。
いえ、経験です。
人の心を感じる感性をつかむには場数が必要。
叱られても、失敗して泣いても、お店に出続けるんです。
そうすると、その人が一番心地よいものは何か、読めるようになりました。
今も朝起きてから、昨晩のお客様にお礼のメールや手紙を3、4時間かけて書き
ます。
その後も複数の新聞に目を通し、テレビを見て、新しい情報を入れるようにしています。
常に自分を磨いていなければ、一流の男性には近づけません。
「腐ってはだめ」
――最後に若者にエールを
腐ってはだめ。
思ってもみなかった人事でも、与えられた仕事が入社前の予想に反しても、やるべきことを見つけて邁進(まいしん)してほしい。
ある化学品メーカーの男性は社長レースに敗れ、地方の子会社に出向した時、「僕は移った先の会社に骨を埋めるまで頑張るよ」とお話していました。
しばらくして本社が危機になってトップが退陣、新社長は彼でした。
そんな復活劇、お店でよく目の当たりにするんです。
いかかがでしたか?
競争の激しい銀座で著名人とたくさんお酒を共にする彼女は、とても感性が磨かれており、学ぶべき点がたくさんありますね。
そんな彼女のいう「粋な大人」になりたいものです。
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